RHYTHM FREAKS

Do you wan' mo, Tokyo Massive?

ソレハミライニイチバンチカク

Drum & Bass Session FUTURE SOUL 15/11/97
feat. FABIO & GROOVERIDER, MC Creverand Watkiss

TUE 18/11/1997
GARDEN

Do you wan' mo, Tokyo Massive?
Creverand Watkiss がマイクで煽る。床を鳴らし、答えるフロア。
針が落ちる。再び全身を包むサウンド。そこにいる全員がすかさず踊り出す。完全にヌケきったカラダがオトの中で漂う。何度も何度も繰り返されるアンコール。いつまでも続く、永遠の夜明け。

Drum'n Bass は進化し続けている。それは未来に一番近い体験だ。

その日僕らが到着したときは午前一時をだいぶまわっていた。入口を仕切るロッカーを越えると身動きできない人の数。BUKEM のときも混んでいたらしいけどこれは確かに凄い。ホントに動けない。
ようやくフロアまで辿り着いてカラダを揺らそうとするけど、とにかく動きづらい。移動すればぶつかるし、踊ってない人も多いし。かなりつらい感じで暫くガマン。
そんな感じで先ずFABIO 登場。オトもぐっと良くなって、相変わらずスムースな流れを作る。前回来たときもダブプレートばかりだったらしいけど、今度もそんな感じ。コードの美しい曲がかなり良いところでGROOVERIDER へ。この2人は去年来たときイマイチ気合い入っていなくて、特にこの交代しながら進めるやり方にハマれなかった覚えがあるのでこの辺でかなりやばい気がしていたのだが、周りの環境もあってかなかなか集中できない。そのまま再びFABIO にスイッチ。
しかしここからが凄かった。
FABIO になって何がなんだかよく分からない内にあっと言う間に吸い込まれた。
ゴチャゴチャ考えていたことがすーっと遠くなっていつのまにかカラダがムチャクチャ動いている。
Creverand Watkiss がHardcore Ravers! と呼びかける。ビートは続く。もう止まらない。
人も少しずつ減っていて、減るに従って残った人のオドリがあがってくる。それにつられて自分がどっぷりとオトにハマっていく。カラダを動かす。周りを見渡す。踊ってる。更にハマる。
もっていかれたままどのくらいたったか。フロア中にあっち向いたりこっち向いたり、思い思いに踊る影。オドリまくる人達。ちょうどフロアいっぱいに拡がって。ああ、またここに、この風景に戻ってきた。確かにこれだった。
どちらがどのくらいプレイしいていたのか最早関係なかった。すっとビートが遅くなる。GROOVERIDER がゆったりとしたグルーヴィーな曲をもってきた。カラダがすーっと落ち着いていく。が気持ちはオトにもっていかれたままだ。
再びリズムがアップする。GROOVERIDER の選曲がどんどん美しくなっていく。今度は気持ちよさが先行する。カラダはオトと共に空間を漂っている。気持ちいい、気持ちよすぎる。
やがてオトがやむ。もっと。フロアは止まらない。Do you wan' mo? もっともっと。
本当にいつまでも終わらないで欲しい。何度かのアンコール。
Final Trip.... Creverand Watkiss がそう言って最後の曲が流れる。放心。
最期まで踊り続けた数百の人達のどれだけがそれを感じたのかは分からない。でも僕にとって、その明るくなったフロアは今まで東京で出会ったどのパーティーよりも嬉しいものだった。
人のいなくなった後のゴミだらけのフロアさえ心地よい、それはRAVE だった。

FABIO もGROOVERIDER も変わっていなかった。彼らはまさにHARDCORE だ。しかし確実に進化していた。DJ とはこういうものだというプレイを存分に見せつけてくれた。まるで未来からやってきてそれを垣間みせてくれるような。
Drum'n Bass はまだまだ終わらない。

KEEP IT HARDCORE!
GARDEN-E


back


GARDEN