RHYTHM FREAKS

Live and Let Live

スベテハレイヴカラハジマッタ

Answer to Jungle BBS [3/14 rhythm freaks]
TUE MAR181997
GARDEN

「ジャングル一色だとフロアはかなり「黙々」とした雰囲気になります。」ていうのは確かにそうだ。

最近DRUM'N BASSのパーティーでゴアっぽいヒト達をよく見かける。その中にも様々なヒトがいて、音にはまって最後まで踊りきるヒトもいれば、チルアウトで歓談にはまっているヒトやおもちゃにはまってうろうろしてるヒトもいる。何だか知らずにきたヒトもいるみたい。
もともとゴアのパーティーフリークは音だけにはまるヒトばかりじゃないらしい。
ゴア帰りの友人にも、DRUM'N BASSでむちゃくちゃ踊りまくってるのと、延々チルに浸ってるのが好きなのがいたりする。割と気軽に見知らぬヒトと仲良くなったりして、妙にくだけてたりする。
ゴアではパーティーは焚き火から始まったりする。夕方、今日パーティーがあるらしいと聞いて出掛けた場所には、これが砂漠の真ん中だったりビーチだったりする訳だけど、見た目聖職者風インド人が火を焚いていて、何人かのパーティー目当てのヒトがそれを囲って座ってたりして、「おまえもまあこっちきて一服しろ。」なんて言われてすっかりリラックスモード。大概がトラヴェラーだったりするから、どっからきたとかどこはもう行ったかとかそんな話からひとしきりうちとけてくると、どこからかスピーカーが運ばれてきて、ヒトも増えてきて、やがてシステムが鳴り始める。こっちはもうすっかりできあがってるから、自然と音に合わせて踊り始める。勿論踊る方向にどんどんはまっていくヒトは沢山いる。沢山いるから盛り上がる。ちょっとくたびれて、焚き火に戻ると、やっぱり焚き火にはまってるヒトがいる。少し歩いて回ると、ジャグリングにはまってるヒト、愛育みにはまってるヒト、道ばたの草にはまってるヒト、実にいろいろ。でも、とりあえずみんなハッピーだったりして、「楽しんでる?オレは楽しいぞ」って会話が共通語。みんなが何やってても楽しいから、自分も思いっきり楽しめるというピースな場。それぞれがそれぞれの楽しみにはまって、そこでは誰もがフリーであることの快感を楽しんでいる。だからいろんなテンションのヒトがいることが気持ちいい。

ハードコアなヒトは先ず延々踊り続けることから入る。自分がどんなテンションでどうフロアーに入り込んで何を求めるか。踊っていると些細なことが気になって踊りにくかったり、何でもないことに励まされたりするもの。それはそれぞれが解決することだけど、とにかく踊る。
踊るにはいい音。充実した機材で如何に心地よい爆音を鳴らすか、DJがどんなプレイをするか、どちらも非常に重要なこと。いい音であればすんなり音にのめり込める。いいDJはスムースに音を繋いで、音にどんどん入り込ませてくれる。だんだんと音のテンションが高まってくると、踊る自分も止まらなくなってくる。「黙々」と踊り続ける。音に完全に入り込む。
でも実は踊ることの本当の楽しみはここから始まる。そしてDJのセンスとテクもここから発揮される。 ビートに乗り切って気持ちよく踊る。DJはどんどんビートを煽る。音がどんどん気持ちよくなってくる。完全に音にはまった最高の状態。背筋に快感が走って爆発寸前の「KEEP IT !」ってまさにその瞬間。突然、美しいブレイク。フロアがぱっと明るくなる。気がつくと見渡す限りの人間が全員、自分と同じテンションで踊っていた。フロアが一つの音を完全に共有している。そこにいる全てのヒトとの壮絶な一体感。すかさずビートはシフトアップ。快感大爆発。
あとは一体化した全員が、踊り狂い加速状態。DJはクールにしかし確実にそのテンションを保っていく。どいつもこいつも超ハッピーに踊りまくり。誰を見ても最高に楽しんでるのがわかる。こうなるとあとはまさに何でもアリ。チルアウトすれば互いにハグ。誰が笛を吹こうがチアホーン吹こうが気持ちいい気持ちいい。うろうろしようが光ろうが楽しくてしょうがない。といった坩堝状態。全てが楽しい。音が続く限り、そして踊っている限り、延々と続く楽しみ。
実はDJ FORCEがプレイしようとしているのはこういうモノだったりする。かもしれない。
そういえばオーガナイザーHIROMILLIONが「RHYTHM FREAKSはなんでもありっ」ていつも言っているのもこういうことだったのかしら。今気付いた。

今回のRHYTHM FREAKSでは少なくとも「あ、踊ってるヒトのテンションが一つだ」と思った瞬間が何回かあった。ただそれぞれがそれを感じてはいなかったみたい。みんな「黙々」と踊っていた。それでも一斉に「ワーッ」ていうのがあったりして。「オッ」と期待したり。
ゴアっぽいヒトもいる。自分の世界にはまってるヒトもいる。楽しそうに踊っているヒトもいる。今はそれぞれがそれぞれに楽しんでいる。
RHYTHM FREAKSは今、東京で最も「いい」パーティーの一つになったといえると思う。そしてもう一歩踏み込むともっといいパーティーになると思っている。一つになるにしろ、いろいろなヒトがいるにしろ絶対に楽しめるものは出来ると思っているから。本当に何でもアリを楽しめるまで、踊り続けて。

ENJOY YOURSELF !
GARDEN-E


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