3月15日水曜日NEXT
早稲田バウハウス・スクール開校
昨日夜、実習場に参加者集う今期で第二回目となる早稲田バウハウス・スクールin佐賀(主催:早稲田理工総研)、2000年度春期セッションの開校式が昨14日19時、佐賀市神野西の実習場にて開催された。今期の102名に上る参加者の内、15日朝からの本格始動を前に佐賀入りした約70名が集い、主宰の石山修武よりスクールの理念や過ごし方などの説明を受けた。日本全国、さらには海外からの多様な顔ぶれに、会場は早くも活気に満ちていた。
松崎の歴史的保存、はじまる
スクール参加職人チームが協働静岡県賀茂郡松崎町は、なまこ壁で知られている。この松崎町にて歴史的景観の保存を意図し、現代建築史家の鈴木博之氏が石山修武の協力の下、会所を設計している。工事は1999年12月末日に着工し、3月中に完成予定である。敷地の西側と北側はなまこ壁で、中庭を囲むようにして旧家、蔵、会所が配置されいている。本計画では内装としてのなまこ壁が登場する予定で、その施工には早稲田バウハウス・スクールの前身にあたる職人・芸術・建築大学ワークショップにこれまで参加した左官職人が、チームを成して担当する。
もともと本ワークショップは教育のみならず、実際の建築計画における将来的な協働をヴィジョンとして掲げてきた。この松崎の計画はまさにその記念すべき第一歩となるものである。スクールに協賛資材届く
14日午後、実習場に王子製紙よりぺーパーシェルター実験用の3×6判ダンボール150枚、佐賀県左官業組合よりドアハンドルなどの模型製作用の石膏10体が到着した。早速15日からのスクールの実技演習にて活用される。
模型の作り方―高木正三郎
デザインに取り組む者がまず最初に行うのは、1.概念(他人と共有できる観念)や筋道をたてること、である。それから、2.実際の形や構造、仕組みをアタマの中で想像する。次にあるいは同時に3.これらをスケッチや模型に落とし込む作業が行われている。しかし、このようにきれいな流れで設計を完了するのは、よっぽどの天才か、妥協を生き甲斐とする超凡才のみの仕業である。通常の優れたモノづくりは、この三段論法が、ぐるぐると円環するのである。つまり、作っては壊し、削っては付加するという作業量がモノの質を蹴決定づける。
1.曲げる、2.切る、3.裂く、4.(型に)流し込む、5.(要素を)付加する、6.(要素を)取る、7.削る、8.叩く、9.違う縮尺の模型として見直してみる、10.向きを変える、 これらの、モノへの動作法は、そのまま現物の建築、素材の加工方法であり、素材から導き出される造型理論=概念でもある。例えば、1.曲がるのが得意な鉄は3.裂くといった動作は難しい。木は曲げられる曲率に限界がある代わりに、裂くことが出来る。法隆寺回廊の縦格子は、木を切るのではなく裂いて作られた。上記1.2.の段階で理屈が空転し、作業が滞るので有れば、現物の操作から考え方を醸成させることも出来るのである。
The envelope: Concept for using Containers - Ulf Pleines
The container is for architecture something like an envelope is for the exchange of information. Getting information is nowadays something very quick. Sometimes the "quickness" of an information is more important than its meaning. It's somehow abstract. Often we're missing the real impact by using computer (internet) only. Through the combination of media the value of information can be increased. The use of containers for a structure like a university in addition to buildings (hardware) and global communication in various kinds. Information can be touched. The development of an idea can be experienced in different locations.
The container is independent from the place. If located in a site it's influencing it. The situation is a transformation on two levels: the container is a box which gets its meaning by its ingredients and by the transportation (envelope). But the container is a three dimensional object. By its simplicity it could be called a simple prototype of architecture.(The border is blur - where starts the definition of architecture? A car isn't - the container can become architecture?!) But the container transforms the place. An existing building (or site) with a defined function can be transformed by the addition of a new function.
ISHIYAMA LABORATORY