3月28日火曜日PREV/NEXT
公開講座に四百人つめかける
安藤忠雄氏の熱弁、満員の会場を沸かせる今期の第二回公開講座が24日13時30分から15時まで、佐賀市兵庫町のメートプラザ佐賀にて開催された。今回の講師は建築家の安藤忠雄氏。自らの設計プロセスを、多くのスライドを用いて語った。一般にも大変著明な安藤氏の講演とあって、平日昼ながら定員四〇六名の会場をほぼ満員にする聴衆がつめかけた。
ひろしまハウスを議論
25日13時30分から15時30分まで、広島市中区の八丁堀シャンテにて、「カンボジアへの施設設備プロジェクト〜NGOの連携による効果的な協力をめざして」と題し、現在石山修武研究室で設計を担当しているカンボジアの「ひろしまハウス」をめぐって、その建設・運営計画を中心に一般を交えての討論会が開かれた(主催:日本NGO/NPO協議会)。パネリストとして国近京子(広島・カンボジア市民交流会代表)、平岡敬(前広島市長)、菅波茂(AMDA代表)の各氏と石山脩武が参加、さまざまな意見が交わされた。
「ひろしまハウス」はプノンペンのウナローム寺院境内に建設中の建物で、広島の被爆やポルポトによる大虐殺に関する資料の展示の他、木工所、市民センター、簡易宿泊所などの複合的な機能を持った施設で全体として平和のための学校となるべく構想されている。討論会では菅波氏がカンボジアで急増中のエイズ患者のための病棟を入れるべきことを強く主張。また平岡氏が率いてのカンボジア建設参加ツアーを六月に実施する計画などに関しても多くの展開が見られた。演習課題、休日中も着々と
24日の実技演習からはサントス氏が指導講師に加わり、引き続き個別指導が進められた。続く25、26、27日は講議予定のない、スクールの休日であったが、多くの受講生が実習場で朝夕作業を進めた。また26日日曜日にはそうした熱心な参加者を集めて石山修武が特別課題を出題、皆驚喜して取り組んだ。内容は自分がエイズを患ったと想定して死を迎えるための空間を設計するというもので、即日講評会を行った。短時間で高度に観念的な構想をすることにより、密度の高いトレーニングとなった。
参考図書、続々到着
実習場東側の書棚は現在、次々と届く参考図書で充実しつつある。これを受け、読書コーナーは休日中常ににぎわっていた。
助手紹介 高木正三郎(たかぎ・しょうざぶろう)
昭和四四年四月四日午前四時四三分福岡県生まれ。九一年三月〜九九年八月 石山修武研究室在室。九八年四月より早稲田大学理工学部非常勤講師。九九年九月「建築巧房」開室(福岡市博多区)。連載:「左官の家計画」(九七年二月号〜)『左官教室』(黒潮社)。
著述:「建築と模型について」『月刊建築知識』九八年一月号、「廃棄物と住宅」『月刊婦人之友』二〇〇〇年三月号。助手紹介 ヨルク・ネニッグ
一九七三年ワイマール生まれ。九八年バウハウス大学卒、在学中にクラコフ工科大学(ポーランド)、早稲田大学に留学。九九年九月国費留学生として再渡日、磯崎新アトリエにて二〇〇〇年二月まで研修。以降、石山修武研究室、安藤忠雄建築研究所にて研修予定。共著:『Shaking the Foundations ― 15 Japanese Architects Interviews』。
ISHIYAMA LABORATORY