まちづくり支援センター

第三便


ご挨拶・三

秋たけなわです。
モノ想いながら、激しかった夏の疲れもいやさなければなりません。こんな時は、 なまじな健康食品や、ハンパな薬はいけません。
悪いところは根本から直していきましょう。
熊本の「柿酢」を御紹介します。
東京千駄谷のせいろ料理屋「豊か」の主人が教えてくれました。この人物は信用で きます。料理は上手の極みなのですが口下手です。おまけに無愛想の固まりですか ら、客は少ない。でも生き方は変えない。つまり、化石です。化石の話しには耳を 傾けたいと思いませんか。
「柿酢は料理の味つけに抜群なばかりではありません。飲み続けると体の心にキキ ます。飲みづらいなんて文句は言わずに、なにしろ飲むのです。必ず元気になりま す。」
効能、謂れは別に述べます。

蜂蜜も始めました。日本中から四十数種の自家製蜂蜜を送っていただき、吟味しま した。第一回目は長野県明科町、尾沢嘉昭さんのアカシアの蜂蜜を推したいと考え ました。
お酒も、食べ物も、何もかも、人間だって薄味になっています。この蜂蜜は琥珀色。 淡泊にして玲瓏。
今の時代が要求している味を適確につかんでいると思いました。お試しください。 青森県佐井村のひば製品の申し込みも着々と増えています。が、売れ方が足りませ ん。もう少し売れてよいモノです。商品を再び説明します。
仙台の桶長さんの桶の申し込みには嬉しい悲鳴を上げています。
作者は八十一才です。あんまり無理をさせたくありません。でも、出来る限りのこ とをしたいと申しています。
「ありがとう」を高橋長三郎から伝えます。
おかげさまで、伊豆松崎町のオリーブ茶はたくさんのご支持をいただき続けていま す。松崎町からも「ありがとう」の御札を申し上げたいと思います。本当に助かっ ています。益々、買い続けてください。

松崎には一度、足を運んでください。
十月二十二日の夕刻六時より、ささやかな試みが行なわれます。
伊豆の長八美術館野外劇楊、そして、町内閻魔堂で幾たりかの人々の話しを聞こう というものです。
この日は十八夜の月です。しばしの、夢うつつをお楽しみください。
閻魔堂には丈余の閻魔様が居られます。
嘘をつくと舌を抜かれるといいます。何人抜かれますやら楽しみです。
十月十日には束京都新宿区大久保のルーテル協会で、小さな展覧会を開きました。 これらは支援センターのマイトレーヤ計画の一部です。声を掛けてくださるところ があれば、何処へでも出掛けていこう、の試みです。
声を掛けてください。

一九九四年 秋 町づくり支援センター 石山修武


ご挨拶・二|ご挨拶・四

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