まちづくり支援センター

第六便


ご挨拶・六

ようやく秋になりました。支援センターも一年目の夏休みが明けて、二年目に向けて頑 張りたいと思います。相変わらずの試行錯誤の連続で、非力さばかりが身に浸みますが、 やれるところまでやるぞの気持ちは変わりません。
九州の伊万里市から。古伊万里で名の知られたまちに一人の職人が居ます。堀江茂男さ ん。大正十三年生まれ。
伊万里は古くは海のシルクロードを介してヨーロッパへ多く焼物を輸出しました。ヨー ロッバの上流階級では伊万里を持つことが、一つのステイタスの表現になるまでになり ました。伊万里は焼物のロールスロイスだったのです。
そんなまちには有形無形の力が伝統として蓄積されています。そしてその力が時に特別 な人間を生み出します。堀江さんはその一人の伊万里人です。でも陶芸家ではありませ ん。お菓子屋さんです。おいしいお菓子を作り続けてきました。伊万里には中嶋神社に お菓子の神様が祭られていますから、その御加護があったのかも知れません。
堀江さんのお菓子は一級品ですが、実は焼物にも情熱を持ち続けてきました。何とか食 と陶芸を結びつけられないものかと四苦八苦してきました。そんな堀江さんと話し合っ て、オリジナルな商品を作ってみました。
今回、ご紹介する「伊万里香り菓」です。五十年の工夫の結晶です。お菓子と伊万里焼 の結びつきをお楽しみください。菓子と焼物を工夫しながらお届けします。

伊万里には日本有数の頑張る農業の人達、お百姓さんたちが居ます。ここの農協は、先 進的で積極的に様々な試みをすることで知られています。その活動の拠点の一つ、ふる さと村のオリジナル商品を、お試しください。
味噌としょうゆの実です。共に、知る人ぞ知る、の絶品です。ただし値段が安い商品で すので、伊万里市に近い方は直接、ふるさと村へ行って買い求めてください。
支援センターでは、少し手数料を頂いていますから、地元で買うよりも割高です。この 商品だけはそうさせていただきます。なにしろ、何百円の商品ですから仕方ありません。 ご了解ください。

前回、お伝えした森正洋さんのめし茶碗。私共の紹介の仕方が不充分でした。森さんが 美しいカードを用意して下さいました。これも又、絶品です。是非ともお使い下さい。 メシがおいしく食べられます。

松崎町のオリーブ茶。支持して下さる方が着々と増えています。又、今度、町では工夫 してカン入りのオリーブ茶も発売しました。当支援センターでは扱いませんが、お伝え いたします。支援センターでは変わらずティーバッグのオリーブ茶をおすすめします。手 間はかかりますが、やはり少しでも手をかけると独特な味になりますこれは小さな主 義ですから古いナァと笑ってやって下さい。でも、再び、松崎町のオリーブ茶をどうぞ。

終わりにお願いを一つ。このDMは支援センターで勝手に送り先をピックアップして一 方的に送り続けています。現在、三千通程出しています。その数もどんどん増えていま す。当然費用がかかります。不要な人にも、失礼も知らず送っているのではないかの不 安もあります。一度でもご返信いただいた方にはズーッとお送りさせていただきますが、 こんな知らせは不要であるとハッキリしている方には、当然ながら失札は遠慮させてい ただきます。
一度、発送リストを整理したいと考えております。
この通信を送らせていただくのを、マア良しといって下さる方は、是非とも、通信欄に ○ひとつでも書いて送り返して下さい。返信は無料です。ちょっと郵便ボストまで歩い て下さるだけですので、お願いいたします。

一九九五年 初秋 町づくり支援センター 石山修武


ご挨拶・五|ご挨拶・七

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