世田谷村第II期 "0" シェルター計画 | |
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世田谷村第 II 期工事 現場メモ '04/6/2 | |
・ 階段
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世田谷村第 II 期計画 | |
屋上作業小屋、地下エントランス、及び地下階便所シャワー宿泊棟工事。第二期工事は造園、小屋作りのカテゴリーへと建築の考えを拡張してゆこうとするものだ。世田谷村には小さいながらも二つの庭がある。屋上菜園のある空の庭と地上階の旧来の庭である。 毎朝屋上菜園に上っている内に、どうしても屋上で休息する必要を感じてきた。それに三階の東の部屋は断熱材としての土で覆われていないので居住状況が悪い。東側のガラス壁にソーラーバッテリを装着する作業よりも、むしろ屋上の外断熱を行う作業を第一にした方が良いと判断した。それならば屋上に小屋を乗せてしまうのが一番である。小屋自体を三Fの断熱装置として考えられるし、それに屋上の小屋は生活を楽しむのにも役立ちそうだ。屋上の菜園とうまく関係するような小屋を考えてみることにする。太陽光発電の装置は必須だろう。菜園遊びの道具の収納の役割も果すものでありたい。時にはプノンペンのひろしまハウスでのように蚊屋を吊って夜半眠るのも良いだろう。生活のスタイルがそのまま素直に表われているモノでありたい。私にとって世田谷村での生活で今のところ最も独自な価値を持ちそうなのは屋上菜園である。屋根の上で植物の世話をするのがこれ程面白いとは考えていなかった。それに周囲の人達から観られているという感覚も不思議な効用を私に及ぼし始めている。私の屋上菜園はまことに見晴しに恵まれている。晴れた日には東のマンションとマンションの狭間に東京タワーが見えるし、西の酒屋が建てたマンションに半ばさえぎられながらも富士山丹沢の山々も遠望できる。見晴しが良いという事はそのまま、良くみられるという事でもある。恐らく屋上菜園に上って何かしている私の姿は周辺の人々の注視の的でもあるだろう。間近の家々は勿論、東の高層マンションのほとんど全戸に生活する人々にとって、屋上の私は不可思議な家の変な道化者のように眼に写っているにちがいないのだ。それをもう少しデフォルメし、かつ洗練もする事はできないのだろうか。 石山修武 | |
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