支援センター開放系技術製品案内
「支援センター便り」
 予告 十二月十七日発表
 世田谷村オリジナルチェアー セロリ

 詳細はこちらへ→写真・仕様SPECIFICATION
 わたしたち石山修武研究室世田谷村チームは数年来の課題であったオリジナルなプロダクツを製作販売することにしました。
 第一号のプロダクトは椅子です。
 六点ほど開発をすすめてきましたが、一つだけ試作に辿り着かせました。アルミ製の「セロリ」です。
 世田谷村生まれの製品ですから野菜の名を付けるのが一番だと思いました。
 試作品の一部を御紹介します。
 十二月十七日には足許にちょっとした工夫をこらした、完成品をお見せします。
 ぜひ沢山買って下さい。
「セロリ」一つ一万八千円です。重さ 2.1kg 、軽いです。
 送料、パッケージは都内1000円プラス、その他の地域日本全国どこでも1350円、沖縄は3000円。世田谷村に取りに来てくださる方は、もちろん一万八千円でおゆずりします。  実物を手にとって御覧になりたい方は十二月二十二日より世田谷村に展示します。
 野菜シリーズの椅子、その他はゆっくりと数をそろえてゆくつもりです。ご期待下さい。
 なお、第一回の配布は四〇脚までとします。

お問い合わせは、e-mail : ishiyamalab@ishiyama.arch.waseda.ac.jp
        TEL    03-5315-7178
        FAX    03-5315-7177
担当は安藤です。

支援センター便り NO.2  9月17日

 ひろしまハウス・プノンペンレンガ積みツアー
HIROSHIMA
 ひろしま市民による自力建設の現場「ひろしまハウスINプノンペン」をこれまで私たちは応援してきました。二〇〇一年現在工事はコンクリート本体が九〇%くらい出来上っています。年内には水まわり部分の棟のコンクリートを全て打ち終えて、来年早々には上棟式を行いたいと考えています。
 二〇〇二年からは内外壁のレンガ積みを本格的に開始したいと思っています。すでに二〇〇一年度に、ひろしま市民、そして学生の協力を得て第二回目のレンガ積みワークショップが持たれ、二階の一部の壁が作られました。三回目のレンガ積みワークショップを開催したいと思います。今度はウナロム寺院内の日本語学校、及び図書館施設を、現地の渋井修さんの配慮で全てこのツアー(ワークショップ)に開放してもらう事になりました。一週間の宿泊が出来ます。ちなみに、ここはプノンペン最大の寺院境内ですから、プノンペンでは最も安全な場所でもあります。五十名ほどの宿泊が可能です。ただし自炊しなければいけません。近くのマーケットで食材を買っての自炊が条件となります。(外食したい人は御自由に。)一週間のプノンペン滞在中、何日間か「ひろしまハウス」のレンガ積みに参加して下さい。その他のスケジュールは自由です。アンコールワット見学や、トンレサップ湖水上の集落見学も自由にして下さい。
 午後の水浴びの後、ひろしまハウスのテラス、屋上での昼寝や、夜、満天の星空の下、テラスで柔らかい風に吹かれて眠る一時は、筆舌に尽くしがたい - つまり、何とも言えず、良いモンです。
 多くの人の参加を望みます。

   石山修武

 詳細は以下の通り。
 ひろしまハウスINプノンペン レンガ積みツアー2002
  期間: 2002 年1月6日より12日迄
  参加資格・年齢は問いません
  滞在中「ひろしまハウス」のレンガ積みに参加して下さい
  参加費: 75,000 円 飛行機代・簡易宿泊費が含まれます 食費は含まれません
  定員を超えたため参加募集は締め切りました。ありがとうございます。

支援センター便り 01年9月12日

 まちづくり支援センターの活動は「建築家、突如雑貨商となり至極満足に生きる」デジタルハリウッド社の発刊をもって、第一期活動を終えました。
 大した成果があったわけではありませんが、日本全国思いがけない人と知り合いになれて、雑貨店主としてはそれなりに満足しています。
 私の持論は、開放系技術の体系化ということです。これは随時書き進めている「開放系技術・デザイン・ノート」を読んでいただくことにして、この考え方をもう少し、デザインや技術なんて固苦しい事にあんまり興味を持たない、普通の人達にも伝えたい、と思って始めたのが「支援センター」の活動でした。
 この活動を一言で要約するならば、消費者と呼ばれる人たちの生活を商品の流通をよりダイレクトにすることによって、単なる消費と呼ばれている生活の形式を少しの工夫によって、消費者主体の創造的消費とでも呼べる形に仕立て直してゆこうとする試みでした。たかだか、 4,500 名程のDM送附者との交流ではありましたが、実体験として得られたものは決して少なくありませんでした。
 この活動の、第2期をスタートさせます。
 私の小さな運動が遅々として進まなかった理由の一つに、通信費のコストダウンが出来なかった事があります。一回のDMのコストは切手代を含めて 150 円になってしまい、やっぱりある程度の量がさばけなければ運営はおぼつかない、という事になってしまったのです。
 そこで、第2期の試みは既存の通信を止めて、全て、コンピューターを使うことにします。  「支援センター」の窓口は全て、このホームページに集約、活動を再開します。
 できるだけ毎週毎の充実を試みてみるつもりです。どれ程のことができるか、おぼつかぬ事おびただしいのが実状です。
 あんまり、肩をいからせた試みは長続きしないのは、これまでの経験で知っています。力を抜いて、ゆっくりとささいな事をやってゆきたいと思います。
 また2期の試みは、通信費がほとんどかかりませんので、一つの商品がそれ程多く売れる必要がありません。極端な場合は、一つのモノが一人の人に手渡されれば、それで良いと言うケースもあるでしょう。

 第一便は、最小限ハウスの設計図です。
 知り合いに、隅田川沿いの住民、いはやるホームレスピープルの怪人がいます。勝手に「長明」さんと呼ぶ人物です。本名は知りません。
 この人物とその家のことは、雑誌「室内」4月号(目ざわりデザイン・日本の住宅の巻)、雑誌スタジオヴォイス5月号(セルフビルド・完全0ハウス)にすでに書きました。機会があれば御一読下さい。
 とにかく、見事な家です。何が良いかと言って、0円で作ったことが良いのです。
 長明さんは、東京に溢れ返ったゴミの中から使えそうなモノを拾い集めて、最小限の家を自分で作りました。

 ゼロハウス  ゼロハウス

 7Wのソーラーバッテリーも拾ってきて、テレビも1日2時間視れるようにしました。勿論、そのテレビも拾ってきたものです。
 キッチンは、小型のガスコンロで、それに使用するカセットコンロのボンベの質に関しても一家言を持っています。
 トイレだけは公衆便所に頼っていますが、それを除けば完全な、自前のしかもエネルギー負荷0の家でもあります。
 ここで言うエネルギー負荷とは、あらゆる物質の消費という点に於いても、完全に0であるという事です。  この家は、実に現代の巨大な矛盾を突いた名作であると考えました。
 そこで、この名作、0ハウスの詳細を記録として残すべく、私のところの坂口君がサーヴェイして図面を作成しました。
 この図面をもとに、同じモノを作れば、費用は0円である筈です。
 本当の最小限住宅をタダで作りたい人、作らなくとも、その詳細を知りたい方、図面をお分けします。
 図面はA1サイズ一枚に納まっています。実に内容豊富、興味津々たるものです。自画自賛して止めません。1枚1枚手描きの彩色をほどこして、あります。
これを、9名の方にお分けします。
値段は、一部 2,000 円、送料別です。

(2001年10月時点で売り切れました。ありがとうございます。)
お問い合わせは、 e-mail : ishiyamalab@ishiyama.arch.waseda.ac.jp

以上をもって、「支援センター」第2期の活動の始めとします。
まことに、ささいなことで、面ぼくありません。

2001 年 9月12日 石山修武

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