浅草仲見世・壱番屋とアメ屋横丁・魚草。2つの場所のポスト・モダニズム

世田谷村スタジオGAYA

アメ屋横丁・魚草がもうすぐ開店1周年を迎えます

2014年9月5日

上野のアメ横の魚屋「魚草」は間もなく開店1周年を迎える。
店主・大橋磨州は慶応大学を卒業後、東大に移って民俗学を学んだのちに、なんとアメ横の魚屋に修行に入った異色の経歴の持ち主である。
彼は昨年2013年9月にその魚屋を辞め、同じアメ横の並びに自身の店を構えた。
誰もが知るように、アメ横の商売競争は激しい。日本でも一番の激しさではないだろうか。特に年末や長期休暇の時期には訪れる人で埋め尽くされ、また売り上げも他の時期とは桁が違うという。
ましては魚屋はアメ横に山ほどある。魚草の隣もはす向かいも魚屋である。
そんな中で店主・大橋磨州は開店当初から奇策に出ていた。
どの魚屋も店先で台の上に立ち、大声を張り上げて客を呼び込もうとする一方で、魚草はただただ魚を売るのではなく、その場でその魚介を振る舞いさらには酒まで用意する即席の 立ち飲み露店を併設した。そして魚を買いにこようと思って来る人だけではなく、フラッと立ち寄った人たちまでも客に取り込んだ。
アメ横のストリートにその新鮮な匂いと活気を全開し、今となっては毎日店に人だかりができて、ワイワイ、ガヤガヤと大盛況である。
その風景は、かつての闇市であった初期アメ横を想像させる。今では中国人をはじめとする国外・国内の観光客も多いアメ横だが、そのアメ横の本質とは何か、を店主は追い求めているのかもしれない。
何はともあれ、これからも魚屋「魚草」は気になる場所である。今後の活躍も引き続き応援していきたい。


(「魚草」は上野駅から徒歩五分、アメ横のメインゲートをくぐって50mほど進んで左側です。)
http://www.ameyoko-plaza.com/?p=5568
(写真;安西直紀撮影 文責・佐藤)

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浅草仲見世・壱番屋とアメ屋横丁・魚草。2つの場所のポスト・モダニズム 01

2014年7月9日

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【告知】浅草仲見世・壱番屋を協力してインターネットSHOPを開設いたします!

2014年7月8日

浅草仲見世の壱番屋さんと協力して、インターネットSHOPを始めます。詳細は近々改めて告知致します!
ご期待ください!