「飾りのついた家」組合

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石山修武研究室

「飾りのついた家」組合 作品

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108

「いきもの・魂倉」

石山修武+市根井立志

「いきもの・魂倉」

石山修武+市根井立志

全体サイズ:幅 200× 高 220× 奥 210 (mm)

内寸:半径 100× 奥 140 (mm)

材質:米唐檜 (今後変更の可能性有)、柿渋塗、墨汁塗

筒の骨壺内寸:幅 47× 高 40× 奥 105 (mm)

制作者:市根井立志 監修:石山修武、「飾りのついた家」組合

本体は一つの材からの削り出しです。

(骨壺の筒は別売(9,600 円)となります。)



価格:98,000 円(税込。
送料は別途。段ボール仕様の箱に入れてお送り致します。)


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2014/03/26更新



「いきもの・魂倉」作品録108之2


「いきもの・魂倉」の事業進行は是非共スタジオGAYA作品録Ⅰ「星の子愛児園増築計画」の進行と合わせて読み、かつ眼で体験していただきたい。又、注文の多い料理店ではないけれどアニミズム紀行8も併読していただくと、更にヘェと思っていただけるやも知れない。宮沢賢治の注文の多い料理店では奥深い山に迷い込んだ狩人が大山猫の注文にしたがってアワや喰べられてしまうかの物語であった。ドミニク・ペローの赤頭巾は可愛い女の子がムシャムシャとお婆さんを装ったオオカミに喰べられてしまうが、賢治は仏教徒であったので、そこまで酷薄にはならなかった。勿論、わたくしにはそんな、皆さんを喰ってやろう、呑んでやろうの居丈高な気持なぞはみじんもない。

ただただ思い付きでやっている事でもないのだ。真剣勝負なのだという気持を少しだけでも汲み取ってもらいたいだけなのだ。

「いきもの・魂倉」のプロジェクトは常発の線香花火ではない。壮大な打上げ花火でもない。実に地を這う長い長い蛇の如くの仕掛け花火に仕立てようとしている。あんまり一ペンに書いてしまうと何だそんな事だったのかと皆さんはあきれて続きを読もうともしないだろう。ましてや「生きもの魂倉」を手中にしようかとも思いもしない。それ位の事はわかっている。

だから、この物体を巡る物語りは小刻みにスタッカートを切りながら延々とおわりもない程に続けたい。その始まりさえ忘れてしまう程に長く長く語ろうとしている。 何でそんな事やるんだって?

そりゃ、あなた。今の現実から少しでも、ホンの1mmだけでも外に出たい。あるいは内に深く深く沈み込みたいからだ。

2014年4月10日

石山修武記

「いきもの・魂倉」について


組合は慣らし運転もそろそろ終えて、我々なりに本格的に始動させようとしている。作品番号108は「いきものたまぐら」=生き物魂倉。飼い猫、飼い犬他諸々の愛玩動物の室内墓、あるいは記念堂である。堂といっても小さな両手でヒョイと持てる位に小さい。石山がこんなものやってみようかとディレクションして大工市根井さんが具体物をデザイン、そして実物を製作した。

ある程度の量産を目指しているが、まだ具体化させていない。

先ずは一品生産としてお手許に届けようとこのサイトにONすることにした。

2014年3月26日

石山修武記