「飾りのついた家」組合

HOUSE DECORATING GUILD
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「飾りのついた家」組合

過去のお知らせ

12月7日(土)・8日(日)、「飾りのついた家」組合+世田谷式生活・学校の作品展示会、石山修武講演会は盛況裡に終了いたしました。

お越し頂いた皆様、どうもありがとうございました。


12月7日(土)・8日(日)、「飾りのついた家」組合+世田谷式生活・学校が作品展示・販売を行います!



まちのまつりごと 知の航海2013 ふゆまつり
主催:公益財団法人せたがや文化財団 生活工房
後援:世田谷区
協力:ele-king
日時:12月7日(土)・8日(日) 11時〜18時
場所:生活工房(三軒茶屋・キャロットタワー4F)
詳しくは生活工房ホームページ(http://www.setagaya-ldc.net/)まで

石山修武講演会
12月7日(土) 15:00〜17:00
各回定員:60名
参加費:1,000円
申込方法:
1、電話にて生活工房まで 03-5432-1543
2、インターネットでの申し込み URL:http://www.setagaya-ldc.net/program/225/

"FOLK DREAMERS" Live at K.C. on 24.Nov.2013


11月24日に世田谷・南烏山のネパール料理屋「K.C.」で"FOLK DREAMERS"のライブを開催致しました!
大変賑やかで、また懐かしさあふれる会となりました。
お越し下さった皆様どうもありがとうございました。
(「飾りのついた家」組合事務局)


演奏の様子。森繁久彌さんの御子息・森繁建さんもいらっしゃって、「しれとこ旅情」をFOLK DREAMERSとともに歌われました。

会場の様子。会場では併せて作品展示も行い、ライブ演奏を彩りました。

展示作品。左上:佐藤研吾 ドローイング、左下:原口陽子 草木織作品、右上・右下:市根井立志 クサビ箱

"FOLK DREAMERS" Live at K.C. on 24.Nov.2013

「飾りのついた家」組合が主催するイベント、「"FOLK DREAMERS" Live at K.C. on 24.Nov.2013」をご案内いたします。


来たる、2013年11月24日(日)17時より世田谷・南烏山のネパール&インド料理「K.C.」にて"FOLK DREAMERS"のライヴを開催します。 味わい豊かなネパール料理と、懐かしいフォークソングを週末の夜に。 ぜひご参加ください!

主催:「飾りのついた家」組合 + 世田谷区民のライフスタイルを考える会
後援:在日ネパール国大使館
協力:ネパール&インド料理・「K.C.」千歳烏山店
日時:2013 年 11 月 24 日 ( 日 )17 時開場、17 時 30 分開演。2部ステージ制
場所:ネパール&インド料理・「K.C.」千歳烏山店
(東京都世田谷区南烏山5-13-2三松ビル2F) 京王線千歳烏山駅東口より徒歩3分

料金:3000 円(ワンドリンク、ワンプレートを含む)
※その他の食事・ドリンク代は各自別途ご清算下さい。
"FOLK DOREAMERS"web site: http://www.folkdreamers.com/

予約・お問い合わせは「飾りのついた家」組合まで、氏名、ご連絡先を明記の上ご連絡下さい。
TEL:03-3209-2278
FAX:03-3209-8944
MAIL:ishiyama.arch@setagaya-mura.net


ライブ会場では、「飾りのついた家」組合の作品展示・即売も行ないます。

出展予定作品

1、「BonBon」原口陽子 (草木染染織の作品)

2、クサビ箱 市根井立志

3、(近日公開予定)

クサビの箱を制作した大工・市根井立志へのインタビュー



話し手:市根井立志 / 聞き手:佐藤研吾 (2013.10.29 世田谷村階段室にて)

佐藤(以下S):
今回の3つのクサビの箱を制作されていたとき、どのようなことがまず頭に浮かんでいましたか。

市根井:
作って行く中で、これは人に受けるのではないかと思ったのが、この中でも一番小さい20cmの箱です。モノの形としては30cmのプロポーションなども良いのですが、人の手に渡りやすいのかなあと思ったのが20cmのものですね。なぜかというのは、言葉にしにくかったですが、作りながらそんな事を考えました。

S:
僕は今日はじめて手に持った時、20cm、30cmの箱に対して、40cmのものが少し大きさの感じが違うなという印象がありました。それは開け閉めするときの音の違いや、身のまわりに溢れている物のうちなにが入って入らないかなどの感覚の違いがそれぞれの箱ごとに現れているかもしれませんが、そのような感触が作り手である市根井さんにもあるのかとは思いました。一方で30cmの箱はもしかすると一番使い勝手がいいのかもしれませんが。

市根井:
やはりこれらの箱は、日々、毎日開け閉めするような便利さを求める人には届かないもので、仕組みとか、木の感触とか形を楽しんでもらう方が主眼なのかもしれません。それに加えて、中に空洞があり物が入る。それらの箱の中に何を入れるべきか、というよりも、何が入るのかを使う人がそれぞれで決めてくれれば良いのではないかとも思っていました。
一方で私自身は身の廻りが片付いていないので、比較的小さい箱については何処においても邪魔にならないとも思っていたのかもしれません。

S:
木造建築その他において使用されるクサビは、もちろん解体・組立が可能なように出来ていますが、建築が出来上がってからは本来ずっと打ち込まれているものだとも思います。その技術自体を応用した今回の箱によって、使う人が大工の建築技術を体感することにもなるとも言えます。けれどもその箱の蓋としてもあるクサビは実際には取ったり外したり繰り返すことになります。このことは、先の木造建築のクサビの使い方と多少異なる仕様なようにも思います。通常の建築の作り方と今回のクサビ箱の作り方とで何か大きな違いがありましたか。

市根井:
小物の木製品であり、やはり滑りを良くするために今回は磨き削っています。本来の木造建築に使われているクサビはもう少し粗削りで、摩擦抵抗が多いようになっているものも多いはずです。昔の職人には意図的にザラザラとさせている人もいたのではないかと思います。今回は、あまり摩擦の抵抗があると開け閉めに問題が生じることもあるので、比較的滑らかに作っておこうと仕上げた訳です。 木栓なりクサビを使うことで解体して移動が可能になるということは、昔の人びとも頭に入れていたはずです。なので、昔もクサビは抜くことももちろんあったのです。

S:
市根井さんはこれまでに制作されていた家具にも多くクサビを使っています。それらの家具もまた、解体と移動、そして組み立てを意識されてのものだったのでしょうか。

市根井:
そうです。たとえば最近作っていた本棚については、組み立て、使う人も組み立てられる面白さを考えました。あと、クサビなどと使う木組みの仕事は私個人も好きなのです。そうした継ぎ手、仕口等を小さな家具の制作に持ち込めば面白いのではないかと思いまして。その本棚で使った木栓の技術は、たとえば大工のはしご等に使われてきていましたが、そのスケールを思いっきり大きく拡張してみようと。「負」とされている要素を表にみせてやろうとおもいまして。
たぶん日本の技術においては、「負」のものを隠そうとするスタイルが濃くあります。指物師であるとかの細かい作業をやる人達は、すごく込み入った継手・仕口をやってそれを見せずにツルッと何も無いようにするという工夫をしています。けれども、私はそっちにはすすまずに、通常はどちらかというと負に思われがちな要素を逆に使ってみようと、挑戦してみようと思いました。クサビを大きくして、装飾的でもり、利き目・実用的でもあるということを試みました。
本棚を作ったとき、そのクサビに絵はがきが差し込めるくらいのスリットを入れたんですよ。あれで、クサビ本来の役目と装飾だけではない、新たな役目をクサビに持たすことができたなと思ったんです。一つの部材に複数の役割を持たせることが面白いんじゃないかなと思いまして。
今回の箱の制作の話をもらったとき、最初は「大工の道具箱」程度の話をしたんですけれども、"自分らしさ"を改めて考えてみた時に、またちょっとクサビに戻ろうと思ったんですね。それでクサビに別の役割を持たせられるかと考え、クサビをくり貫いてみたんです。くり貫いて、箱にしてみたんです。
大まかに言うとそんなストーリーがありました。

第一回展示会の小レポート



 たいへん遅ればせながら、先日の展示会のレポート記録を掲載したいと思います。  「飾りのついた家」組合の第一回目となる展示会を2013年10月12日(土)、13日(日)に東京都世田谷区南烏山5丁目の住宅地にて開催しました。会場は商店街の表通りから一つ裏へ入ったところに住む石森彰さんの住宅の塀を借りての、屋外展示です。石森さんの邸宅は大きな庭にたくさんの植物が茂り、鬱蒼とした自然の緑を背景にしての展示となりました。

   来場者は、12、13日の両日あわせて約200名、展示の前の道路を通り過ぎる際に観賞いただいた人も含めると約500名程度の方が展示に立ち寄りました。会場となった住宅の向かいには、世田谷区内でも有名で土日の昼時は店内が満員になるほど人気の「宗柳」という蕎麦屋があり、本展示会場は蕎麦を食べ終った人達も交えての賑わいをみせました。

 



 今回、展示会に出展された作品は計13点。どの作品も販売価格を公示して展示いたしました。販売価格は8,000円(「烏絵馬1,2」)から、1,200,000円(「再生2013建築」)のものまで幅広く、それぞれ個性的な作品が揃いました。

   出展作家は、堀尾貞治、藤野忠利、石山修武、市根井立志、中村未歩の5名(※組合員は2013年10月22日現在全部で18名)。それぞれキャリアも職業も異なる多彩なメンバーです。

   メンバーのうち、堀尾貞治、藤野忠利は戦後日本の初期前衛芸術を担った具体派のメンバーであり、今も現役で芸術活動に打ち込んでいます。彼らの創作は今回、建築家・石山修武の手を介した合作品としてまとめられました。石山はまた、群馬の大工であり「A3ワークショップ」第一期生である市根井立志と椅子を合作し、単独ではブリキの烏の形をした造作を出品しました。そして、出展メンバー5人目の中村未歩は展示会場である世田谷・烏山の出身であり、また昨今人気を博している新潟・妻有トリエンナーレにも出展する若手の作家です。彼女は今回、会場からほど近い場所の空き地で拾い集めた葉っぱや枝を使った作品(「南烏山五丁目界隈拾得ノ記1-6」)を発表しました。今回の展示会のテーマを「烏とゲーテと具体派」と題したように、まさに作品も作家も、そして価格も全く異種のモノたちが一同に並んだ、多彩で賑やかな雰囲気をまちなかで作り出すことができました。


展示した作品13点のうち、中村未歩の落ち葉シリーズ「南烏山五丁目界隈 拾得ノ記1〜4」(4点)と石山修武「烏絵馬1、2」(2点)は、展示会開催以前より問い合わせが組合事務局に寄せられ、売約されることが既に決定しておりました。本組合の活動公開および作品発表の場はインターネットのサイト上を中心としています。今回の展示会に出品されたのは、そのインターネットサイト上に発表している作品群のうちの一部で、ネットを介していくつかの反響が寄せられて、それらは展示会の始めから売約済となって発表される形となりました。

 そして、会期中では新たに「大烏」(石山修武作)と、「南烏山五丁目界隈 拾得ノ記5、6」(中村未歩作)の販売が決定いたしました。作品は展示会後、購入された方々のお手元へお届けしております。


展示会には世田谷区で活動されている様々な方々にもお越しいただきました。世田谷美術館・学芸員の野田さんや、世田谷文学館・学芸員の大竹さん、小池さん、そして世田谷区長の保坂展人さんも会期中にいらっしゃって展示を観賞いただきました。



今回の展示会は、世田谷区を中心にまちづくりの活動を行なっている市民団体「世田谷区民のライフスタイルを考える会」の協力による開催でした。「飾りのついた家」組合は、2013年内にはあと2回の作品展示会を開催する予定となっており、どちらも引き続き世田谷での諸団体との連携を計りながらの活動としたいと考えています。

次回展示の内容等の詳細はまた後ほど、ご報告いたします。
作品に関するレポートも随時更新いたします。


2013年10月
「飾りのついた家」組合 事務局
佐藤 研吾

「飾りのついた家」組合 第二回、第三回展示会の開催予定

※11月16日(土)17日(日)に予定しておりました、「飾りのついた家」組合の第二回作品展示会は延期となりました。
次回の作品展示会(ヘイ・ギャラリー)は12月14日(土)15日(日)の開催の予定となっております。
開催場所、及び出展作品等に関しましては後日改めて告知いたします。
ご迷惑をおかけしておりますが、どうぞよろしくお願いいたします。
2013.11.14 「飾りのついた家」組合 事務局

「飾りのついた家」組合 “ヘイ・ギャラリー” 第一回作品展示会 開催




日程:2013年10月12日(土)、13日(日) 二日間

時間:12:00〜15:00  (12日12:00〜オープニング)

場所:東京都世田谷区南烏山5丁目4-5 住宅前の塀にて

主催:「飾りのついた家」組合

TEL: 03-3209-2278 / FAX: 03-3209-8944

E-mail:  ishiyamalab@ishiyama.arch.waseda.ac.jp

URL:http://ishiyama.arch.waseda.ac.jp/www/jp/deco_house.html

「飾りのついた家」組合による”ヘイ・ギャラリー”
第一回作品展示会を東京・世田谷区南烏山の住宅地で開催致します

第一回作品展示会を東京・世田谷区南烏山の住宅地で開催致します!

「飾りのついた家」組合は、”ありとあらゆる分野の制作者、及びそれらしきを目指そうとする人間の交換の場”として 2013 年に結成した、人びとが暮らす家およびライフスタイルに関わる作品を組合員それぞれがデザイン・制作を行い、値段をつけて発表・販売する団体です。

組合の活動発表は主にインターネット上で展開しておりますが、この度、実際に作品を多くの方に見て頂きたいと考え、今月 10 月 12 日(土)、13 日(日)に、世田谷区南烏山五丁目のある住宅の塀を借りてまちなかでの作品展示会を開催させて頂く運びとなりました。 この住宅は近い将来に再開発が行なわれる大きな空き地に隣接した場所でもあり、このまちの雰囲気は大きく変わるとも考えられます。今回の作品展示会が、まちの人びとの暮らしをより豊かなものとするきっかけとなればとも思っております。

■組合メンバー
・山口勝弘(実験工房)・堀尾貞治(具体派)・松谷武判(具体派)・藤野忠利(具体派)・石山篤(造形作家)・石山修(染色家)・石山修武(建築家)・鈴木博之(建築史家)・菅原正二(ベイシー・店主)・坂田明(ミュージシャン)・山田脩二(淡路瓦師)・木本一之(金属造形・A3 ワークショップ卒)・市根井立志(大工・A3 ワークショップ一期生)・島倉二千六(雲描き)・佐藤研吾(建築家)・中村未歩・芦澤竜一(建築家)
2013 年 10 月現在