「飾りのついた家」組合

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石山修武研究室

「飾りのついた家」組合 作品

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84

酒盃

大坪義明

84-1

84-2

84-3

84-4

84-1「備前ぐい吞」
小山厚子 作, 2012年 銀座・黒田陶苑個展 出品作

六点の中では最も大ぶり(径・高さ共60ミリ前後)、冷酒向き。胴の内外でまったく違った表情を持ち(内側は火襷…茜色の線状の模様が入る)、コロッとした高台や、絞った胴など、控えめながらいろいろと凝った意匠が施されている。(大坪義明)

84-2「紫志野ぐい吞」
鈴木伸治 作, 2011年 銀座・黒田陶苑個展 出品作

組合日誌60で、蔡翼全氏がとりあげている川端康成の「千羽鶴」は、志野の魅力を一気に世間に広めた小説として知られる。主人公の太田夫人が愛用した、口縁に口紅のあとが染みついた茶碗が「白無地」の志野、一方「紫志野」は鈴木氏のオリジナルで、他に作り手はいない。小振りで、燗酒にも冷酒にも向くおすすめの一品。(大坪義明)


84-3「黒南蛮ぐい吞」
古谷宣幸 作, 2012年 渋谷・穴窯陶廊炎色野個展 出品作
世界的な陶磁学者で実作者でもあった小山富士夫が再現した、種子島の焼締作品は、その後「南蛮手」として、多くの陶芸家が手がけるようになった。釉薬を用いない素朴な南蛮手は、酒映りのよさが秀逸で、酒が注がれた途端にさっと浮かび上がる景色と、透明な酒に映り込む光がきらきらとゆらめく様は、とてつもなく魅力的なものだ。村松友視は、偶然出会った小山の南蛮ぐい吞みを契機に小説「永仁の壺」を書いた。その魅力の一端は、この作品でも十分、窺い知ることができる。(大坪義明)


84-4「粉吹ぐい吞」
辻村塊 作, 2013年 銀座・一穂堂サロン個展 出品作
3年前に購入した同じ作者の粉吹(通常は「粉引」)ぐい吞をうっかり落として割ってしまった。具合がよかったので同手の作品を購ったのだが、作行きは一段とよくなっていた。見込みに溜ったガラス質の釉溜りが見どころ。(大坪義明)




酒盃コレクションの一部 ※こちらは非売品となります

84-1「備前ぐい吞」 :9,600円
84-2「紫志野ぐい吞」:9,600円
84-3「紫志野ぐい吞」:4,800円
84-4「紫志野ぐい吞」:7,200円
※送料・梱包費別途、

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2014/02/13更新


組合日誌66:石山修武センセイへ―出品作品「酒盃」について―
土曜日の午後は「超」唐突なオファーをありがとうございました。・・・


組合日誌65:酒器コレクションから 酒盃
日頃、意見の一致を見ること悉く稀な石山修武さんに、「モリス好み」を口にしてしまったばかりに、むりやり小宅を「モリスの家」と称するよう強いられている大坪です・・・