Beijing 7 Star Morgan Plaza
Beijing 7 Star Morgan Plaza
 例えば、本日偶然送られてきた、今制作中の巡礼パビリオンという名の木本君のオブジェクト。その巡礼パビリオンを北京西方の Great Wall の近くに置いてみる。そうすると、我々の試みようとしているプロジェクトの性格が、はっきりと浮かび上がってくる。
 木本君の脳内に胚胎した、巡礼という何か、そしてパビリオンという何者かの意識の動きが、解るような気がしてくる。

 そのオブジェらしきにスケール感はない。そうでなければ建築模型になってしまう。しかし、何か階段のような形らしきが、オブジェクトに断片として在る。それだけで、建築のようなスケールが出現してしまう。これはだから建築的模型でもある。
 我々のプロジェクト・北京七星モルガンプラザに、電脳的フィールドを設営する計画。この計画は、スケールがあって、同時に無い。時間の流れも、ありながら、時に無いという、そういう状態を出現させようとするものだ。

Beijing 7 Star Morgan Plaza
 例えば 2004 年製作の私の銅版画「荒地巡礼する目玉之命」は建築のようなものが、一部描かれてはいるが、建築によって出現する類の風景を描いたものではない。むしろ巡礼する目玉という、自分自身の気持ちの動きようなものを、言葉(作品名)と線描、そし若干の彩色の組み合わせを使って、脳内におぼろに組立てられようとするイメージの立体のエスキスのようなものである。

 恐らく、彫刻(立体)に親しんだ木本さんは、同様な事ををしたのだろうと推測する。これ等は言葉になりようがない気持ちが、言語化する前の状態なのだ。

Beijing 7 Star Morgan Plaza
 互いに全く関係のないものたちがすでに距離を失った世界で出会う。手術台の上のミシンとこうもり傘とも異なる世界で。ズーッと荒涼たる世界で。
 例えば、万里の長城に木本さんのパビリオンが巡礼する。そう考えようと、試みた途端に建築が立ち上がる。パースペクティブから自由になった建築が。長城はフッと物質的世界から抜け出して木本さんのつくり出した脳内の世界へと導かれてしまう。移動してしまう。あるいは交通する。万里の長城はすでに万里であることを忘れて、ただただ浮いている。
渡辺大志
Beijing 7 Star Morgan Plaza
 二人の人間の、それぞれの脳内風景を覗いてみれば、話しはより解りやすくなる。
 この MAP は北京モルガンのオーナーの脳内を概念として描いたものだ。オーナーは、北京オリンピック会場西端のサイトでの計画を、中国大陸の中心の移動として、とらえている。
 中国人(漢民族)の思考の中心には歴然とした中心という核がある。例えば、中国大陸の中心は天安門であり、紫禁城と結ぶ強烈な軸である。2008年にその中心が近代中国によって移動される、天安門広場からオリンピック会場へと。
 彼は自分の建築的プロジェクトを、そうとらえている。
Beijing 7 Star Morgan Plaza
Beijing 7 Star Morgan Plaza
Beijing 7 Star Morgan Plaza
Beijing 7 Star Morgan Plaza
Beijing 7 Star Morgan Plaza
Beijing 7 Star Morgan Plaza X Open Tech
BEIJIN MORGAN
BEIJIN MORGAN
BEIJIN MORGAN
Beijing 7 Star Morgan Plaza
 北京七星モルガン・プラザはその外観を二〇〇八年六月に現す。オーナーと北京市との間に問題が発生して、この工事は二年間凍結していた。設計者の李祖原はノープロブレムだと微動だにしなかった。私も同様、少しはグラついたが、友人を信頼していた。昨年末、問題は解決され、工事は再開された。
 私の役割はモルガン・プラザを使用して、オリンピック開催にシンクロさせて日中友好を旨とする大、小の催時スペースをセットする事だ。その基本的なコンセプトを簡単にここに示した。追々、ディテールは発表したい。
 石山修武
Oshida House
Oshida House
Peaple of Open Tech
O邸水盤・木本一之
O邸照明・渡邊大志
鉄のいす・河野純也
Peaple of Open TechPeaple of Open TechPeaple of Open Tech
Open Tech world
Traveling Phnom Penh, Peking and Fukuoka 石山修武 『境界線の旅』 写真:磯崎新
二〇〇六年のチベット行は実に二〇〇七年的な旅であった。カンボジアの「ひろしまハウス」が二〇〇六年末にほぼ完成し、研究室は次のステップに踏み出している。その方向づけにとって重要なヒントを沢山得た。チベットから、そして磯崎新から。

ご希望の方石山研究室にて承ります
シャングリラ・ラサ・北京紀行

Oninuma One Sheet
Mobile Theaterfor the Beijing project Mobile Theater
Oninuma One Sheet
モバイルシアター for the Beijing project Mobile Theater
BM
北京セブンスターモルガンプラザプロジェクト

二〇〇八年北京オリンピックに合わせて、日中友好を主題としたミニ博覧会を、オリンピックゲート部分で開催しようという計画である。
北京モルガンオーナーの Mr. 郭は、そこで使用する全ての展示機材をオリンピック修了後、上海をはじめとする五つの中国の都市に巡回させる事を望んでいる。
それ故に、あらゆる装置は可動性を求められる。建築スケールのパビリオン、六百メーターのコリドールを使用する展示ブース他、全てに徹底したモビリティーを追求する。
開放系技術の展開例である。

Beijing 7 Star Morgan Plaza + Hiroshima House in Phnom Penh
Hiroshima House in Phnom Penh
OPENING TOUR HIROSHIMA HOUSE Hiroshima House in GA JAPAN 84
Hiroshima House
Beijing 7 Star Morgan Plaza
BMC the process of construction Untitled: Osamu Ishiyama
音の神殿「屈院」
Untitled: Osamu Ishiyama
Beijing 7 Star Morgan Plaza + Hiroshima House in Phnom Penh
Hiroshima House in Phnom Penh
Hiroshima House Hiroshima House in GA JAPAN 84
Ajanta-Ellora Caves
音の神殿「屈院」連載をご参照下さい
Hiroshima House Ajanta-Ellora Caves
Beijing 7 Star Morgan Plaza
BMC the process of construction
Beijing 7 Star Morgan Plaza + Hiroshima House in Phnom Penh
Beijing 7 Star Morgan Plaza
BMC the process of construction
Hiroshima House in Phnom Penh
the Opening Ceremony Opening Ceremony and Exhibition of the Hiroshima House
Ajanta-Ellora Caves
音の神殿「屈院」連載をご参照下さい
Hiroshima House Ajanta-Ellora Caves
Beijing 7 Star Morgan Plaza + Hiroshima House in Phnom Penh
Beijing 7 Star Morgan Plaza
BMC press reporting in China
news
Hiroshima House in Phnom Penh
the Opening Ceremony

Ajanta-Ellora Caves
音の神殿「屈院」連載をご参照下さい
Ajanta-Ellora Caves
Beijing 7 Star Morgan Plaza + Hiroshima House in Phnom Penh
Beijing 7 Star Morgan Plaza
BMC Beijing Olympic Stadium view from
the Beijing 7 Star Morgan Plaza construction site
beijing morgan
Hiroshima House in Phnom Penh
the Opening workshop the Opening Ceremony Lectures and the Opening Ceremony in the Hiroshima House

Ajanta-Ellora Caves
音の神殿「屈院」連載をご参照下さい

Ajanta-Ellora Caves
Beijing 7 Star Morgan Plaza + Hiroshima House in Phnom Penh
Beijing 7 Star Morgan Plaza
BMC  北京モルガン・七星プラザ・プロジェクトはH=二〇〇メーター、L=六〇〇メーターの建築(李祖原設計)をサイトに、二〇〇八年北京オリンピック時に日中友好のミニ博覧会を開設しようというものです。
 万里の長城をコンセプトのベースにしたという巨大な建築を二〇〇八年の時間の中に変容させようという試みでもあります。二つのモバイル・パビリオンを設置し、その二つのパビリオンを六〇〇メーターのコリドール(廻廊)で結びつけようとするものです。二つのパビリオンは北京で使用後、中国五大都市を中心に巡回する事が考えられています。
Ellora Caves
Ellora Caves
press reporting in China
news
Hiroshima House in Phnom Penh
the Opening Ceremony  ひろしまハウス・プノンペンは先日、落成式を無事終えました。沢山の人達の参会を得ました。参加者の皆さんの中から、ひろしまハウスをこんな風に自分は使ってみたいというアイデアが寄せられています。お裁縫をカンボジアの子供達に教えてみたい、料理を教えたい等のアイデアです。広島の方々と相談しながら、どしどし使ってみて下さい。建築はよく使われる事でより生きてくるものです。
プノンペン - 北京 - 福岡紀行をご参照下さい
Beijing 7 Star Morgan Plaza + Hiroshima House in Phnom Penh
Beijing 7 Star Morgan Plaza
BMC プノンペン - 北京 - 福岡紀行
Hiroshima House
Hiroshima House in Phnom Penh
HIROSHIMA HOUSE 日干しレンガと無筋コンクリートの外壁、竹の風取り入れ口からはメコンからの涼しい風が吹き込む。 外壁の凹凸には朝夕、沢山の小鳥がとまっている。
Ajanta Caves : インド、デカン高原、ワゴーラ河の壁に彫り込まれたアジャンタの窟院。近くを通る隊商の寄進に寄って幾世紀にも渡って掘り続けられた建築である。岩を掘るという実にシンプルな技術だけで作られた建築。ひろしまハウスが日干しレンガを積み続ける事で出来たのは実に遠くでそれと結びついている。 Ajanta Caves
Beijing Morgan Center + Hiroshima House in Phnom Penh
Beijing Morgan Center
BMC press reporting in China
news
北京モルガンセンターは 2008 年3月完成に向けて建設中です。
私たちのここを舞台にしたプロジェクトも 2008 北京オリンピックに向けて開始します。

プノンペン - 北京 - 福岡紀行をご参照下さい

Hiroshima House in Phnom Penh
the Opening Ceremony 去る 11 月 24 日、ひろしまハウス完成委記念オープニングセレモニーが行われました。

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開拓者の家は開放系技術の建築です。ひろしまハウスも外見は全く違いますが、深いところで同じ考え方に基づいています

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